6月24日OAのアーティスト・コメント(バンプ/藤原&椿屋/中田)を掲載します。 | discord

6月24日OAのアーティスト・コメント(バンプ/藤原&椿屋/中田)を掲載します。

6月24日のdiscordでOAしたアーティストからのコメントを掲載します。

今回、登場してくれたのは
椿屋四重奏の中田裕二(Vo&G)と、バンプ・オブ・チキンの藤原基央(Vo&G)。
discordでは彼らにこう問い掛けました。

「あなたにとって、スーパースターとは何ですか?」



■中田裕二(椿屋四重奏)

「まさに自分がめざすところなんですけども。具体的に言うと、チャゲ&飛鳥と安全地帯の玉置浩二さん。この2組が自分にとってのスーパースターですね。

 スーパースターって僕は3つの条件があると思ってて。容姿、人間性、そして才能。この3つが必要不可欠。それが飛び抜けててて、しかもバランス良く混ざり合ってカタチになってるということが、スーパースターの条件なんじゃないかと思うんです。

 自分もね、スーパースターになりたいなと思って日々頑張ってるんですけど(笑)。まぁスーパースターは『なりたいな』と思ってなるもんではなくて、自分が信じてやってることがカタチになった時にそういうものになると思うんだけど――でも僕がなりたいなと思うのは、より多くの人を幸せにできるようなエンターテイメントをやること。それが自分の目標ではあります」



■藤原基央(バンプ・オブ・チキン)

「俺のスーパースターは、おじいちゃんですね。
 父方母方両方とも。なんかね、死ぬ時に完結する、自分の中で。で、もう揺るぎなくなる。
 もちろん生きてるうちから思うところはあると思うんです、今だって俺はお父さんも家族のことも凄い尊敬してる。けど、人間の仕事は一生だと思うから。だから俺にとってのお父さんっていうのは、お父さんが生まれてから死ぬまでで。死ぬ時にやっと1個になるんだよ」

●わかった、だから藤原の歌詞には星がいっぱい出てくるんだ! 藤原の中の星っていうのは、永遠であり完結されて行った中で確かな1個として存在しているものなんだね。

「というか、終わりがあるものしか信用できない。終わりがあるものしか生きてないからね。

 おじいちゃんが亡くなった時に感じたのは―――意識的にも無意識的にも、俺に教えてくれたことや見せてくれたことの全部が全部、その人が息をしなくなった時にやっと自分の中でカタチになる。それくらいデカいものを、俺達はいつも日常で受け取ってるんだと思う。

 ただね、死んじゃうっていうのは最終段階だけれども、それのひな形みたいなことは人生の中で起こり得ることですよ。俺の家族は健在だけれども、(おじいちゃんが死んだ時と)同じような感覚を家族に対して感じたことがある。
 それはいつかというと、家を出た時なんだよね。16、17くらいの時にほんと絵に描いたように、ギター1本とTシャツ2枚くらいとお気に入りのCD2、3枚持って東京に出てきて。その時、家族が自分の中でヒーロー的なポジションに来ましたね。家族ってものが自分の中でどれだけデカいものだったのか、どれだけ自分に影響を及ぼしてたのか、どれだけ自分の基準になってたのか、それから自分や家族それぞれがどれだけ一人だったのか――それに気づいた。だから別居するっていうのは、死ぬってこととある種近い事件だったと思う。寂しいとか悲しいっていうのも当然あるけど、ありがとうっていう気持ちも同時に生まれてくる。
 ―――だから、つまり僕にとってのスーパーヒーローっていうのは揺るぎないところで――鹿っぺの言葉を借りるならば『星』になっちゃってる、おじいちゃんです」

●音楽にスーパースターは必要だと思いますか?

「自分がなればいいんじゃないっすか、自分にとってね。
 そう思えない奴はずっと誰かの真似になっちゃうんじゃないかな」

●リスナーの中には、藤原がスーパースターだって言う人がいっぱいいるんですよ。

「ありがとう、俺みたいなもんをそう思ってくれるなんて。
 ……でも、まだ生きてっからさ(笑)」

(聞き手:鹿野 淳)